IDAが毎年開催するデザコンのコンペティション(※design competition:意味:競い合う、コンテスト)、この英文に含まれる「COMP」という言葉を軸に、何年にも渡り企画やデザインを実社会に役立てていく取り組みを行っています。2023年は「コンパイル」(集める、編集する、プログラムを実行可能な形式に変換する)で、奇しくもデザインとは何かを究極に問う楽しい提案や展示の実験を行えました。何事もやってみなくちゃ分からない。パルコシティの大きな会場をどう使うかと考えていた3年前、構想していたファッションショーも、昨年は特設会場にて大勢の観客と共に新しい扉を開ける事が叶いました。
IDA学生の真骨頂は「常に新しい地平を切り開く」揺るぎない意志を内に秘めている事です。そこで2024年のテーマは「共に学び合うライバル」を意識した「コンパニオン」になりました。この言葉には「友に寄り添う」「話し相手」「一緒に行動する人」など、一学生としてだけでなく、社会の多くの方々と関わってプロジェクトを進めていく上での大切なスタンスが含まれています。
新年に大きな災害に見舞われ、未だなお避難や日常の暮らしに不安を感じる方々が大勢いるという、深刻な現実を前にして、私たちは共に寄り添い、困難や危機を一緒に乗り越えていかなくてはなりません。
実社会に役立つ、不便を快適に変える企画やデザインとは何か? 希望や喜びを形にするには何が必要か? 学校を飛び出て、多くの一般のお客様が訪れる空間で、様々なご意見をうかがいながら、未来に役立てる為の提案や展示を進めていきます。
今回も日本全国で問題解決が問われている「空き家や空きスペースの有効活用」に関する建築デザイン企画や、県内企業とのコラボによる新しい価値の提案、リアルタイムでの番組制作やライブ配信などの取り組み、新しい場所での物販およびネット通販によるグッズ販売、企画やデザインを通して観覧者とのコミュニケーションを促進していく試みまで、昨年の内容と規模を大幅にアップデートするプロジェクトとなっています。
ぜひ会場でご体験ください。