合同作品紹介
TITLE「沖縄の顔」
THEME「おじいおばあのシワ」
CONCEPT「おじいおばあのシワという礎に、僕らは生きている」
「沖縄の顔」という今回の作品展のテーマを聞いたとき、私たちグループはまず沖縄に住むおじいおばあの笑顔を思い浮かべました。シワクチャな顔をさらに目一杯クシャクシャにして笑うその表情は誰もが想像できると思います。しかしその顔に刻まれたシワは、果たしてただ「笑顔」だけでできたものなのでしょうか?
私たちはそこに注目し、このテーマにしました。
〈 テーマ 〉
『おじいおばあのシワ』
おじいおばあの大半は戦争を経験し、戦後の本土返還までのことも目の当たりにしてきています。それなら彼らのシワは楽しい感情だけでなく、当時感じた悲しみや怒りなどマイナスな感情も表現してきた跡でもあるはず。彼らにとって良い出来事も悪い出来事も全て表現してきて今の表情になっていて、経験した出来事の印象が強ければ強いほど、その思いを感情に表し深く深くシワに刻まれていったのではないか。だとするとこれは、彼らのシワに「歴史が刻まれている」と言えるのではないだろうか。と私たちは考えました。
私たちは現在、そんな偉大な人たちと当たり前のように接しています。これは考えてみると、実はとても体験し難く尊いものなのかもしれません。今の沖縄があるのは、紛れもなく、私たちのおじいおばあが沖縄の「礎」を築いてきてくれたおかげです。私たちはそのありがたさや偉大さ、彼らの子孫だという誇らしさに気づいていないのではないでしょうか?
その結果、今の若者たちの沖縄に対する無関心につながっているようにも思えます。私たちは今回、「シワ」というものを通しておじいおばあと、おじいおばあが守り築いてきた沖縄に誇りを感じるような作品を作りたいと思いを込めこのようなコンセプトをたてました。
〈 コンセプト 〉
『おじいおばあのシワという礎に僕らは生きている。』
作品では、おじいおばあがいたからこそ今の僕たちがいるというような表現にするため、おじいおばあの柔らかい笑顔の上に私たちが今暮らす街並みを描きました。また、伝えたいメッセージが伝わりやすくなるようにあえてシンプルなデザインにしました。
グラフィックデザイン科1年
K.U.(浦添工業高校出身) | |
R.O.(北海道恵庭北高校出身) | |
K.K.(浦添高校出身) | |
M.N.(那覇国際高校出身) | |
M.N.(美来工科高校出身) | |
H.M.(那覇工業高校出身) |
///GS