合同作品紹介
TITLE「沖縄の顔」
THEME「沖縄県民の自然保護意識の向上」
CONCEPT「自然が崩れるとウチナーンチュも崩れる」
〈 目的 〉
沖縄では依然として、海や市街地におけるゴミのポイ捨てはなくなっておらず、ゴミの排出量は減少していない状況にあります。そのため県民の環境保護の意識が十分とはいえません。そこで、沖縄県民に、沖縄の自然を心から大切に思うきっかけを与えることを目的に作品を制作しました。
〈 解説 〉
沖縄県民は、明るく大らかでゆったりとした性格をしていると言われます。そうした沖縄県民の性格形成には、実は沖縄の自然が強く関わっているのではないかと私達のグループは考えました。自然は人間の精神に影響を与えることが科学的に証明されています。例えば、植物から出るマイナスイオンには人間をリラックスさせる効果があることや、海の青には心身の興奮を鎮める効果があるといった研究結果があります。そして、沖縄県民の性格と自然に結びつきがあるなら、沖縄の自然環境が悪化すれば沖縄県民の性格も悪化してしまうということになります。
この作品でそれを伝えることで、県民の環境保護の意識を高めることにつなげ
たいという思いを込めています。
〈 ビジュアル説明 〉
人間の顔を、沖縄が持つ自然を使ったトリックアートで描きました。それから、イラストの上からポイ捨てされていたゴミを貼り付けています。この人間の顔は、太くはっきりとした黒い眉、二重で大きな目や瞳といった、沖縄県民の多くに共通している特徴を持った「沖縄県民の顔」を表しています。この顔を沖縄の自然を使って描くことで、沖縄県民と沖縄の自然との強い結びつきを表しています。
また、ゴミを貼り付けているのは、悪化する沖縄の自然環境を表すのと同時に、自然環境の悪化は人間が招くものだということも表すためです。より強い印象を持たせるためにイラストではなく実物を使用しました。そして、沖縄の自然でできた沖縄の顔は、怒っているような陰りがあるような表情をしています。
それは私達沖縄県民が今から意識や行動を改めなければ、自然環境の悪化によって性格まで歪んでしまった未来の沖縄の顔…となるかもしれません。
グラフィックデザイン科1年
S.A.(中部商業高校出身) | |
Y.A.(与勝高校出身) | |
O.G.(浦添工業高校出身) | |
A.N.(浦添工業高校出身) | |
Y.N.(宮古総合実業高校出身) | |
E.H.(陽明高校出身) |
///GS